名鉄1800系
概要
1991年(平成3年)~1996年(平成8年)製造
混雑時のパノラマSuper
1200系への増結用として製造 9編成有
単独や1800系、2連で走行する場合もある。
2両編成で、1M(電動機4台)+1T
1200系の一般車と同様の車体及び内装である。
走行機器は、
6800系をベースとしており、 界磁添加励磁制御 1C4Mで歯車比は高速向けで
1200系同じ比率、限流値を増やして、
6800系の起動加速度2.0km/hを上回る起動加速度2.2km/hを確保し、極力
1200系に合わせている。120km/h対応である。
灯火類は、パノラマスーパーと同様に車体の外側(写真の左側)から、フォグランプ、前部標識灯とLED標識灯(後部標識灯)、シールドビームの順で左右に備える。
岐阜側の先頭車
1200系と外観はほぼ同一である。1800系は先頭車にパンタグラフが設置されているのが違いである。
軌間 | 1,067 |
電気方式 | 直流 1,500V |
製造所 | 日本車両製造 |
最高速度 | 120km/h |
車両番号は豊橋側を1号とし、編成は、豊橋側の先頭車両の車両番号にFまたは編成を付けてあらわす。
号車 | 1800系 | 搭載機器 |
1 | ク1800 | SIV,CP |
2 | モ1900 | CON.PT |
SIV:補助電源装置 CP:空気圧縮機
PT:集電装置
車体
| 1号車 | 2号車 |
形式 | ク1800 | モ1800 |
全長(連結器を含む) | 18,900 | 18,900 |
車体長 | 18,320 | 18,320 |
全幅 | 2,740 | 2,740 |
全高さ | 3,880 | 4,065 |
台車中心間隔 | 12,400 | 12,400 |
扉 | 3扉 | 3扉 |
単位はmmで示している。
内装
転換クロスシート
写真は1200系
運転台
ツーハンドル
走行機器
電動機
東洋電機製造製 直流直巻補極補償巻線付電動機 内扇型
TDK8051A 150kW 750V 2000rpm 224A 定格回転数 2000rpm
定格速度 2000rpm/4.82*0.86*π*60分/1000=67.3km/h
120km/h時電動機回転数 120*1000/(0.86*π)*5.65/60=3568.0rpm
駆動方式
中空軸
TD平行カルダン駆動方式
歯車比
82:17=4.82
制御装置
抵抗制御直並列制御
界磁添加励磁制御を採用 CB16C-40D 1C4M
限流値は
1200系の起動加速度2.3km/h/sに近づけるためとギア比が高速よりなので
6800系より増やしている。
電流計が動き始めてから実際に車両が動くまで
6800系より動きが遅いように感じる。
参考までに実車の走行時に測定した結果を示す。(乗車定員 10名/1両程度 応荷重機構付きなのであくまでも参考)
5000系は並列段で4個の電動機が直列に接続されているため1500V/4=350Vに対して、1800系は、並列段で2個直列であるため電流値は半分程度となる。
電流は運転台の電流計の値を示す。定格電流224Aに対して、20%増し程度の275A以上で推移している。電流のサンプルレートが0.5s程度なので、特に直列段については電流の変化を正確に表していない。
ほぼ定格電流で推移。30km/h程度で直列段から並列段に移行(移行時に一時的に電流が大きく減少する。)、60km/h程度で弱め界磁制御に移行している
60km/hまでは、起動加速度
2.02.2km/h/sを維持。高速では伸びが悪いが
6500系よりは伸びがよい。
台車
6800系や
1000系の一部の編成と異なり、
1200系の一般車と同様にボルスタレス台車を採用している。
ボルスタレス空気バネ(ボルスタレス用ダイアフラム)+ヨ-ダンパ
電動車台車 住友金属工業 SS126
付随車台車 住友金属工業 SS026
付随車台車 住友金属工業 SS026
牽引装置
Zリンク
軸箱支持装置
SUミンデン式
固定軸距離(mm)
2,100
車輪径(mm)
860
制動装置
回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)
基礎ブレーキ ユニットブレーキによる踏面片押し
集電装置
菱形パンタグラフ
PT4214S-B-M
空気圧縮機
空気圧縮機 三菱電機 C-2000ML AC ピストン式 低圧室*2+高圧室*1 2,000L/分
連結器
豊橋側
小型密着自動連結器+
M式自動解結装置(固定側)
岐阜側
小型密着自動連結器+
M式自動解結装置(可動側)
車両間
連結面間 730mm
棒連結器
ブレーキのエア管は海側に設置されている。
海側
左側 ク1800 右側 モ1900
山側
左側 モ1900 右側 ク1800