名鉄式自動解結装置(M式自動解結装置)

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概要


車両豊橋側固定側車両岐阜側可動側
名鉄では、既に運用している連結器等との互換性や連結器全部を交換すると設備投資がかさむ為、密着自動連結器の錠の解放を空気シリンダーにより実施できるようにし、かつ、電気・空気引き通し回路の接続を自動化するため、連結器の下部に、電気空気を連結する連結器を設置している。車両の連結後、空気シリンダーにより電気空気連結器が押し出され、相手の車両と連結する。
これらをM式自動解結装置と称す。なお、ナックルの解放操作及び電気空気連結器を密着のため押し出す操作は、車両の岐阜側のみ運転台のスイッチにより可能である。

増結を考慮しない先頭部は、密着自動連結器を設置している。(1200系の豊橋側・2200系の豊橋側、300系の先頭など)

連結動作例

名鉄 6832F 6800系 5次車 金魚鉢(固定側)と6808F 2次車(可動側)鉄仮面 の連結作業状況(全作業約1分)
左右の車両の連結器は閉じた状態。右側車両の連結器のみナックルを開く。

解結操作(運転台のスイッチにより空気シリンダーが作動し開錠される。その後人力で全開にしている。)

海側6800系山側1800系

連結(右側車両が前進し連結。錠が掛かっているか確認。)


電気連結器連結(空気シリンダーにより電気連結器が前に押し出されて連結する。)


切離し動作例



連結されている岐阜側の運転台の解結スイッチの操作によりエアーシリンダーが作動し電気連結器が解結、錠揚が上昇し錠控え常態となる。
この常態で片側の車両を後進させると車両の切離しができる。
解錠したナックルは、手や足蹴りにより錠掛け常態にする。(走行時は、連結してない場合でもナックルは閉じた常態である。)