名鉄6800系

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概要

6000系は、通勤ラッシュに対応して、1976年(昭和51年)から名鉄が製造した通勤用3扉車である。 6800系は、2両編成の6000系の後継として19781987年から製造され、省エネを考慮し回生付きの界磁添加励磁制御を搭載したほか、先頭部は非貫通であり、扉の間隔が変わっている。 外形は、大きく分けて、鉄仮面と呼ばれるタイプと金魚鉢と呼ばれるタイプがある。2両編成のみ製造されている。車両番号は豊橋側を1号とし、編成は、豊橋側の先頭車両の車両番号にFまたは編成を付けてあらわす。 同一車体で、制御機器の違う、4両編成の6500系がある。
軌間1,067
電気方式直流 1,500V
製造所日本車両製造
最高速度110km/h

6800系概要

6804F(鉄仮面)

6824F(金魚鉢)

6817F(金魚鉢)と6804F(鉄仮面)の連結

1978~1985 2両編成(9次車(6045~6252 全部廃車されている)からは車体は、鉄仮面)
6000系、6500系、6800系と連結する。
形式
6800系搭載機器
1ク6800SIV,CP
2モ6900CON,PT
SIV:補助電源装置(静止型インバータ) CP:空気圧縮機 PT:集電装置
年次
次(製造年)編成適用
1(1987年)6801~6804鉄仮面TDK-8050A外扇型 FS521C/FS098C
2(1987年)6805~6808TDK-8050A 外扇型 FS521D/FS098D
3(1989年)6809~6823 金魚鉢TDK-8051A(内扇型に変更)FS521E/FS098D
4(1990年)6824~6831
5(1991年)6832~6835台車1000系1015編成・1016編成の発生品FS539A形・FS039A形
6(1992年)6836~6839

車体

4両編成1号車2号車
形式ク6800 TCモ6900 MC
全長(連結器を含む)18,90018,900
車体長18,15018,150
全幅2,730(鉄仮面)/2,740(金魚鉢)
全高さ3,8804,200
台車中心間隔12,40012,400
3扉3扉
単位はmmで示している。

内装

当初はクロスシートで竣工し、その後一部は、ロングシート仕様に改造された。
ロングシートで竣功6832~6839
6828~6839はワンマン対応となり尾西線・豊川線で使用されている。
6804F(ロングシート)

6817F(クロスシート)

点検蓋

運転台

6823F

6838F

ツーハンドル

走行機器

電動機

TDK-8050A/TDK8051A 150kW 750V 224A 定格回転数 2000rpm 6801~6808F:外扇/以降は内扇
定格速度 2000rpm/5.60*0.86*π*60分/1000=57.9km/h
110km/h時電動機回転数 110*1000/(0.86*π)*5.65/60=3833.9rpm

駆動方式

中空軸TD平行カルダン駆動方式

歯車比

84:15=5.6

制御装置

界磁添加励磁制御 1C4M CB-16C-40A
主制御装器

励磁装置

直列段では4個を直列、並列段では2個直列*2並列となる。
110 km/h対応
参考までに実車の走行時に測定した結果を示す。(乗車定員 10名/1両程度 応荷重機構付きなのであくまでも参考)
6500系は並列段で4個の電動機が直列に接続されているため1500V/4=350Vに対して、6800系は、並列段で2個直列であるため電流値は半分程度となる。
電流は運転台の電流計の値を示す。ほぼ定格電流224Aで推移している。電流のサンプルレートが0.5s程度なので、特に直列段については電流の変化を正確に表していない。
ほぼ定格電流で推移。30km/h程度で直列段から並列段に移行(移行時に一時的に電流が大きく減少する。)、60km/h程度で弱め界磁制御に移行している
60km/hまでは、起動加速度2.0km/h/sを維持。高速では伸びが悪いが6500系よりは伸びがよい。

台車

ボルスタ付空気バネ
電動車台車 住友金属工業 FS521/FS539A

付随車台車 住友金属工業 FS098/FS039A

軸箱支持装置

SUミンデン

固定軸距離(mm)

2,100

車輪径(mm)

860

制動装置

回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-R)
基礎ブレーキ
電動車 シングル式(片押し式)
付随車 クラスプ式(両抱え式)

集電装置

菱形パンタグラフ PT42-F3-M形/6414F以降 PT4214S-A-M形(剛体架線用)

空気圧縮機

空気圧縮機C-1000 AC

連結器

豊橋側

小型密着自動連結器+M式自動解結装置(固定側)

岐阜側

小型密着自動連結器+M式自動解結装置(可動側)

車両間

棒連結器
連結面間 730mm