渡板の構造

連結されている車両同士を行き来する必要がある場合、渡板が設けられています。
ここでは、3枚の板で構成されている渡板について説明します。
以下の写真は名鉄5000系の5014Fの1号車と2号車間の貫通部の渡板を2号車から撮影したものです。

連結面間隔は730㎜です。特に曲がっている方は、吉良吉田駅に3番ホームに停車中の状況です。
連結面間隔は600㎜の名鉄3300系の場合、当駅では貫通扉部分で車両間の距離が左右で約10センチの異なりました。

吉良吉田駅は、カーブ中に駅があり、3番プラットホームはR=160mであり、プラットホームと車両が大きく空いていることで有名です。
名鉄3300系の3号車の中扉で37センチの隙間がありました。

写真は名鉄2200系の特別車間の渡り板です。一般車のチェッカープレートとは異なり高級感があります。

以下の動画は名鉄5000系の5014Fが西尾線の上横須賀駅から福地駅へ向かう際に撮影したものです。

車両同士は連結器で接続されています。
写真は名鉄2200系の棒連結器

連接器は、それぞれの車体側に水平方向及び垂直方向に回転できるようにピンがあります。最初の写真が垂直方向の動きを許容するピンで、次の写真が水平方向の動きを許容しているピンです。
渡板の前後の2枚はそれぞれの車体に取り付けられています。
残念ながら上下左右全周幌に囲まれ、外から見ることはできません。
それぞれの渡板の下部に車両の左右にそれぞれにパンタグラフ構造により前後の車両をつないており(下図 緑色円)接続長さの変化に対応しています。(下図 青線)
中央の渡板は、それぞれのパンタグラフの中心に渡板の下のピンが刺さっており、中央渡板の位置決めがされています。(下図 赤色円)
パンタグラフの働きにより中央渡いたは前後の車両の通路の中心に位置します。
前後の車両の踏み板の高さが走行により変化する場合は、中央の踏み板は、上下に稼働できるよう、(下図 ピンが長くなっているので、中央渡板が前後の車両の高い方に追順するため中央渡板がたまに跳ねているように見えます。 以下のアニメーションのプッシュボタンを押すと車両の変化に対する渡板の動きがアニメーションで表示されます。
前後の車両が棒連結器で固定されており、車体の動きにたいして渡板がどのように動くかがわかるかと思います。

側面図


平面図