両抱き式踏面ブレーキ
踏面はとうめんと読む。
車輪の両側からブレーキシューを踏面に押し付けて回転を止めるブレーキである。クラスプ式ブレーキ(Clasp type brake)とも言う。
下の写真は、
名鉄6000系及び
名鉄100系で使用されているFS398台車又はFS398B台車の写真である。
下図では、1個のエアーシリンダーの動作により、左側と右側が1本の棒でつながっているのに、それぞれ逆方向に動作し、ブレーキがかかる、不思議な動作である。
下図では、車輪の左側のエアシリンダーによりレーバーが押されると、左側のブレーキシューが踏面に押し付けられる。
左側のブレーキシューはこれ以上動けないので、テコの支点となり、右側のブレーキシューを左側に引っ張り、右側のブレーキシューが踏面に押し付けられる、巧妙な仕組みである。
車輪の外側にシリンダーがあるため、エアーシリンダーの動きは、台車を支点とするテコにより逆方向の向きになって、下図の左側のレバーに動きが伝わる。
下のプッシュボタンをクリックすると制動と解放の動作のアニメーションが動作する。
以下の動画は、
名鉄6000系のブレーキを解放して発進する状況を4倍スローで保存したものである。