電気工事士の範囲

自家用電気工作物

(500kW未満)

特殊電気工事 特殊電気工事資格者(ネオン、予備発)
  簡易電気工事(600V以下) 第一種電気工事士又は認定電気工事従事者
その他 第一種電気工事士
一般用電気工作物 第一種電気工事士または第二種電気工事士
       

低圧電路の絶縁抵抗(★★★)

電路の使用電圧の区分 絶縁抵抗
300V以下 対地電圧150V以下 0.1MΩ
その他 0.2MΩ
300Vを超えるもの 0.4MΩ
最大供給電流の1/2000を超えない

絶縁耐力試験の試験電圧

電路の種類 試験電圧
最大使用電圧7,000V以下 最大使用電圧の1.5
最大使用電圧7,000Vを超え15,000V以下の中性点接地式電路 最大使用電圧の0.92
最大使用電圧7,000Vを超え60,000V以下の上記以外の電路 最大使用電圧の1.25倍
最小 10,500V

回転機、変圧器などの絶縁耐力試験

種類 試験電圧
回転機(発電機、電動機など。回転変流機を除く)

直流の場合 交流の試験電圧の1.6

最大使用電圧が7,000V以下 最大使用電圧の1.5(最小500V)
最大使用電圧が7,000Vを超える 最大使用電圧の1.25

(最小10,500V)

接地抵抗(★★★)

A種接地工事

10Ω以下

B種接地工事

150V/変圧器高圧側の1線地絡電流(A) Ω以下

変圧器の高圧側(または35,000V以下の特別高圧側)と低圧側が混触して、低圧側の対地電圧が150Vを超えたとき高圧側電路を1秒以内に自動遮断する場合

600V/変圧器高圧側の1線地絡電流(A) Ω以下

1秒を超え2秒以内に自動遮断する場合

300V/変圧器高圧側の1線地絡電流(A) Ω以下

C種接地工事

10Ω以下

低圧電路に地絡が生じた時、0.5秒以内に自動遮断する場合は500Ω以下

D種接地工事

100Ω以下

低圧電路に地絡が生じた時、0.5秒以内に自動遮断する場合は500Ω以下

接地線の種類

A種接地工事 引張強さ 1.04KN以上の金属線、または直径2.6㎜以上の軟銅線
B種接地工事 引張強さ 2.46KN以上の金属線、または直径4㎜以上の軟銅線
C種接地工事 引張強さ 0.39KN以上の金属線、または直径1.6㎜以上の軟銅線
D種接地工事

機械器具の鉄台・外箱の接地

300V以下の低圧用 D種接地工事
300Vを超える低圧用 C種接地工事
高圧または特別高圧 A種接地工事

高圧用の機械器具の施設場所

危険である旨の表示

低圧および高圧の架空電線路(電線の種類と太さ) (★★)

電線の種類

低圧

高圧
300V以下 300V
絶縁電線 ・引張強さ2.3kN以上のもの、または直径2.6㎜以上の硬銅線

・径間が15m以下の場合 引張強さ1.38kN以上、2㎜以上のいずれか

・引張強さ8.01kN以上のもの、または直径5㎜以上の硬銅線(市街地外に施設する場合は引張強さ5.26kN以上のもの、または直径4㎜以上の硬銅線)

・引込用ビニール絶縁電線は使用不可

・強さ、太さの規定は左記と同じ

・高圧絶縁電線、または特別高圧絶縁電線に限る

多心型電線 ・引張強さ3.44kN以上のもの、または直径3.2㎜以上の硬銅線 使用不可 使用不可
ケーブル 強さ、太さについての規定はない

低圧屋内幹線の施設(電線の許容電流)

通常は電気使用機会器具の定格電流以上の電線

電動機等の定格電流の合計≧他の電気使用機械器具の定格電流の合計 の場合は下記のとおり

電動機等の定格電流の合計が50A以下   定格電流の1.25

電動機等の定格電流の合計が50A超   定格電流の1.1

低圧屋内配線工事

管工事・ケーブル工事が一番制約が少ない。

隠蔽場所で乾燥していない場所 管工事・ケーブル工事のみ

フロアダクトは点検できない隠蔽場所で乾燥した場所のみ使用可能。

需要率

需要率=最大需要電力/負荷設備容量の合計

負荷率

負荷率=平均需要電力/最大需要電力

不等率

不等率=各負荷の最大需要電力の合計/負荷群の合成最大需要電力 (必ず1以上となる)

常時監視をしない発電所等の施設

異常が生じた場合に人体に危害や物件に損傷を与える恐れがないよう、異常の状態に応じた制御が必要となる発電所、又は一般電気事業に係る電気の供給に著しい支障を及ぼす恐れがないよう異常を早期に発見する必要のある発電所の運転に必要な知識及び技能を有する者が当該発電所又はこれと同一の構内において常時監視をしないものは施設してはならない。

発電用風力設備

風車が安全かつ自動的に停止するような装置を講じなければならない。

回転機が著しく上昇した場合

風車の制御装置の機能が著しく低下した場合

発電機の強度

発電機は短絡電流により生じる機械的衝撃に耐えるもので無ければならない。

内熱機械に接続する発電機の回転する部分は、非常調速装置及びその他の非常停止装置が動作して達する速度に対し耐えるもので無ければならない。

移動電線

移動電線で無いもの電球線、電気使用機械器具内の電線

屋内に施設する低圧の移動電線と電気使用器具との接続には差し込み接続器

屋内に施設する高圧の移動電線と電気使用器具とはボルト締め

絶縁電線の接続法

絶縁電線相互又は絶縁電線とコード、キャブタイヤケーブルもしくはケーブルを接続する場合

電線の電気抵抗を増加させないこと

電線の引張強さを20%以上減少させないこと。

施設部分には、原則として接続管その他の器具を使用し、またはろう付けすること。

接続部分は、その部分の絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること。

高圧受電設備の保護装置及び保護協調

対地容量が大きい場合の保護継電器 → 地絡方向継電器

アーステスター

                      電圧        電流

  E-------------------V-------------------A

    +<----------------->+<------------------>+

             10m                  10m

電気設備技術基準

l         配線は、施設場所の状況及び電圧に応じ感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。

l         移動電線を電気機械器具と接続する場合は、接続不良による感電又は、火災のおそれがないように施設しなければならない。

l         特別高圧の移動電線は施設できない。

可燃性のガス等により爆発する危険のある場所

l         可燃性のガス又は引火性物質の蒸気が存在し、点火源の存在により爆発するおそれがある場所

l         粉塵が存在し点火源の存在により爆発するおそれがある場所

l         火薬類が存在する場所

l         セルロイド、マッチ、石油類その他の燃えやすい危険な物質を製造し又は貯蔵する場所

キュービクル式受電設備

CB

事故時・負荷電流ともにCBで開閉

PFS

負荷電流はLBS(負荷開閉器)

事故電流はPF(高圧ヒューズ)

電気用品の定義

定格電圧は、特殊なものを除き、100V以上300V以下(電線は600V以下)のもの

容量は比較的小さなもの

携帯発電機も電気用品となる。

公害防止

中性点直接接地方式電路に接続する変圧器を設置する場合には、絶縁油の構外への流出及び地下への浸透を防止するための措置が必要。

ポリ塩化ビフェニルを含有する絶縁油を使用する電気機械器具は、電路に施設してはならない。

対地容量と絶縁抵抗試験電圧

Ic=2πfCV

高調波が電気機械器具に与える障害例

コンデンサ・リアクトル    振動・うなり・過熱・焼損

電力ヒューズ                      エレメントの過熱・溶断

電力計等                                           電流コイルの焼損等

接地形計器用変圧器(GVT)

地絡事故検出用

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高圧受電設備の全停作業

負荷の末端から順次電源側に向かって作業を行う。

高圧の架空線で使用できない絶縁電線又はケーブル

高圧引下用架橋ポリエチレン絶縁電線            柱上変圧器の一次側の引下用

半導電性外装ちょう架用高圧ケーブル            軟銅線

高圧架空電線路と建造物の離隔距離

上方 2m

側方又は下方 1.2m(電線に人が容易に触れるおそれがない場合は80)

電気関係報告規則

損壊事故については電圧1V未満の場合報告義務はない。