JR東海キハ75形気動車

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概要

JR東海キハ75形気動車は一般気動車である。
1993年より投入
2両編成が基本。最大10両編成まで可能。気道車らしく2両編成を分割して他の編成に連結し3両編成等も可能。
先頭車にも貫通扉がある。片運転台であり、運転台のない中間車は存在しない。JR東海キハ85と同等の走行装置であり電車並みの加速力を有する。
他形式と連結はしない。2両編成の場合、1号車にトイレが設置されている。




軌間1,067
製造所日本車両製造
最高速度120km/h

車体

全長(連結器を含む)21,300
車体長20,800
全幅2,943
全高さ3,965
台車中心間隔14,400
3扉
単位はmmで示している。
車両は、以下の向きになっている。
1号車 新宮・鳥羽・下呂・多治見方向 車椅子対応トイレ付
2号車 名古屋・岐阜方向

1次車

6編成
1号車2号車車両区
1101名古屋
~~名古屋
6106名古屋

2次車

14編成
新造時改造後・改番後車両区
1号車2号車備考1号車2号車備考
201301名古屋
202302名古屋
20330312031303ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
~~~~ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
20530512051305ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
20630632063306ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
~~~~ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
20830832083308ワンマン対応 耐寒対応美濃太田
401501ワンマン対応34013501耐寒対応美濃太田
~~ワンマン対応~~耐寒対応美濃太田
406506ワンマン対応34063506耐寒対応美濃太田

灯火類

車両内側に前照灯と標識灯を一体化したユニットを左右に備える。
前照灯点灯時、車体中央側が前照灯で写真では、左側

標識灯を点灯した状態 写真は左側が車両の外側

2次車から前面貫通扉上部に前照灯が設置されている。

内装

転換クロスシートである。

1次車

座席は、2人掛けのシートが左右に2列ずつで客扉間に6列と、トイレ横に2人掛けシートが2列で52人である。
客扉横は、固定シートである。

運転台

マスコンが左手、ブレーキが右のツーハンドルである。
マスコン

計器類

ブレーキハンドル

走行機器

電車並みの加速度と言われています。
実車の速度計を動画で撮影し解析し名鉄電車と比較したグラフを図示しました。

エンジン

キハ85と同一のカミンズ社のC-DMF14HZB 350ps/2000rpm(トルク 125kgf*m)を1両当たり2基搭載している。
変速機は液体式で新潟コンバータ製C-DW14(変速段1段、直結段2段)を使用しており、120km/hの走行が可能である。
写真中央がターボチャージャー、左側円筒筒がエアクリーナー。右側が排気管である。
ターボチャージャーの後ろ側に見える3つの長方形のカバーが2気筒ずつのシリンダヘッドカバーである。

カミンズ社のNTA-865-R1 JR東海形式C-DMF14HZB 4サイクル直列6気筒 OHV4弁 排気タービン過吸 アフタークーラー付 ボアスト 139.7*152.4mm 総排気量 14,015cc 点火順序 1-5-3-6-2-4

変速機

以下の緒元は名鉄キハ8500を引用
全歯車比 直結1段 3.34 直結2段 2.41 変速段 2.41
実車では、約70km/hで直結1段、約96km/hで直結2段にシフトアップしていました。
車輪径を0.86mで計算すると約1980rpm程度でシフトアップし、約1440rpm程度から次のギアで加速します。

駆動方式

1軸駆動

台車


ボルスタレス空気バネ
C-DT60 ヨーダンパー付 牽引装置 Zリンク

軸箱支持装置


円錐積層ゴム

固定軸距離(mm)

2,100

車輪径(mm)

860

制動装置

電気指令式 基礎ブレーキ ユニット式踏面両抱ブレーキ

空気圧縮機

エンジンによるVベルト駆動

連結器

編成を分割できるように先頭部分以外にも 密着連結器+電気連結器が設置されている。先頭側の連結器は、運転台からの操作によりエアシリンダーで解結可能。
気動車らしく先頭車同士及び先頭車の妻面と先頭部の連結が可能。いずれも連結面間隔 500mmである。

連結面間隔 500mm