密着連結器
密着連結器
概要
キハ25
運転台の左側 | 運転台の右側 | 運転台の右側(解放用のエアシリンダーが見える) |
|
|
|
運転台の右側に突起があり左側は相手の突起が差し込まれる形状である。通常は四角であるが、新幹線は円錐形である。
写真の突起の根本の部分に移っているものが回り子である。
回り子は、ばねの力で通常は進行方向に対して45度の向きを保持している。
連結時は、自動連結器とことなり、相手に進行させるだけでよい。
切り離すときは、解放レバーにより回り子を進行方向に対して面一にして解錠する必要がある。
連結面が完全に密着するため、空気管の接続も同時に可能となっている。
■案内
■回り子(連結錠)
■解除レバー
■案内
■回り子(連結錠)
■解除レバー
連結
連結するときは、相手の連結器の案内挿入部に案内を進行させると案内が相手の回り子を押して回転させながら、進行する。
案内挿入部に進行終了すると、回り子がばねの力で45度の向きに戻り、錠が掛かった状態となる。解放レバーを操作しないかぎり連結した状態となる。自動連結器と異なり、連結時は、相手に車両を進行させるだけで連結ができる。
以下の写真は、連結の瞬間に回り子が回転し解放レバーが一瞬右側に動く様子を示したものである。
写真上にマウスカーソルを合わせると、回り子が回転し、進行方向に面一となり解放レバーが右側に回転した状況の写真となる。
以下にJR東海のHC85の連結状況を示します。
開錠
連結した状態で解放レバーを引くと、回り子が進行方向と面一になり、列車を切り離すことが可能となる。
なお、解放レバーは解放状態を保持しないとばねの力により錠が掛かった状態に戻ってしまう。上の左写真の連結器の横にレバーが見えますが、これを相手の連結器の解放レーバーに引っ掛ければ、保持状態がキープできるようです。
上の右写真ではエアーシリンダによりエアーを送り込めば解放レバーを操作し運転台から開錠可能となっている。
切り離し
開錠した状態であれば、車両を後退させれば、切り離しができる。