概要
AR:Auxiliary air reservoir
BP:Break pip
BPとARとBCの3か所の空気通路を持っているので、三動弁と命名されている。
BPの空気を排出すると制動するため、列車が分離した場合は、自動的にブレーキがかかる。
1本のBPのみで、制動、重なり、込めができるので、空気指令式ともいう。
BPは三道弁に指令するのみで、実際の制動は、補助空気溜の空気が使用されるため、直接、全編成のブレーキシリンダーの空気を供給するのに対して、少ない量で動作させるため、直通ブレーキに比べブレーキ作動の伝達が早くなる。
編成が長い場合は、別に空気の供給のため、MPを設ける場合がある。
ピストンは、BPとARの圧力差によって、移動し滑り弁をともない移動する。二圧式制御弁とも呼ばれる。
ゆるめ
BPから空気が供給されるため、ピストンは右端に移動。BCは滑り弁で大気とつながるため、BCの圧力は低下する。
BPからARに空気が込められる。
制動
BPの空気は大気へ排出されるため、圧力が低下し、ピストンは、左に移動する。
滑り弁はARとBCがつながるため、ARよりBCに空気が込められ、制動する。
重なり
BCとARの空気圧がバランスするとARとBCの通路は滑り弁により遮断されているので、BCの圧力は一定となる。
アニメーション
以下のプッシュボタンをクリックすると動作説明がされます。
制動状態