ハ-9Ⅱ乙型エンジン(液冷V12気筒)

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ハ-9Ⅱ乙型エンジンの概要

航研機エンジンのベースエンジンである液冷V12気筒エンジン ハ-9Ⅱ乙型エンジンです。
諸元は日野オートプラザに展示されているものを記しています。
シリンダー配置 V12 バンク角60度
ボア×ストローク 160(mm)×170(mm)
排気量 42400cc
最高出力 870ps/1850rpm

ハ-9Ⅱ乙型エンジンの写真

写真は、日野オートプラザに展示されているものである。
写真をクリックすると2048*1536ピクセルの画像が表示されます。
前から撮影 星形と比べると前面投影面積が少ないのがわかる。
左前から撮影
シリンダとヘッド バルブ駆動はOHC シリンダが液例なので2重になっている。シリンダが現在のエンジンの様にバングごとの一体の鋳物ではなく各シリンダごとに1個ずつ取り付けられている。どことなく星形エンジンのシリンダの取り付けに似ている。
左バンクのシリンダヘッド ベルトやチェーンではなく左上の歯車がカムを駆動している。右斜め上に延びているシャフトが下の写真の左側の斜めのシャフトと同一である。
バンク間 点火コード シリンダヘッド上部のカムを駆動するためのシャフトが傘歯車で駆動され斜め上に向かって2本伸びているのがわかる。
クランクシャフトとコンロッド 中央のコンロッドは右バンクのものであり、左バンクのコンロッドは右バンクのコンロッドに接続される。星形エンジンのマスターロッドとサブロッドのような関係である。従って自動車のエンジンの様に左右バンクのシリンダが前後にずれていない。左バンクの6個のコンロッドの厚さの分エンジンが短くなる。
遠心力式のスーパーチャージャー