山本ワールド
Windowsプログラミング
アルゴリズム Vitual C++ 2008/2013によるWin32/Win64 APIレベルのプログラム 基礎 Vitual C++ 2008/2013によるAPIレベルのプログラム(32/64bit) Wix3でインストーラーを作る Visual C++ 2008 Standard Editonによるフォームアプリケーションのプログラム(32/64bit) Vitual C++ 2008 Standard EditonによるAPIレベルのプログラム(32/64bit) Windows 7対応 Visual C++ 2008 ExpressによるAPIレベルのプログラム Visual C++ 2005 ExpressによるAPIレベルのプログラム Visual C++ Versiosn 5 BORLAND C++ Windowsプログラム全般 Excel VBA その他COMを使用してショートカットを作成する(32/64bit)
概要
COMのIShellLink,IPersistFileインターフェースを使用してショートカットを作成します。
本プログラムではDドライブにtestへショートカットとう名前でリンク先はC:\を作成しています。
下図は作成されたショートカットのプロパティとショートカットの場所を示すためにエクスプローラを実行しています。
テスト環境
コンパイラ
Visual C++ 2008/2013 Express 32/64bit UNICODE実行環境
Windows XP Professional Service Pack 3 32bit(Virtual Box上の仮想マシーン)Windows 7 Enterprise Service Pack 1 64bit
プログラムソースの概要
getshortcut.cpp
WinMain
COMの初期化
CoInitialize APIによりCOMを初期化します。ショートカットを扱うための準備
CoCreateInstance関数によりIShellLinkオブジェクトを作成します。QueryInterface関数によりIPersistFileインターフェースの作成します。
複数のショートカットを扱う場合でも同時に1個しか扱わない場合は準備は1回で結構です。(STAでCOMを初期化しているのでスレッド単位で必要)
ショートカットの作成
SetPath
IShellLinkのメンバであるSetPathでリンク先を設定します。IShellLinkには本プログラムで使用しているSetPathの他に以下のようなメンバーがあります。
SetIconLocation アイコンを設定
SetArguments コマンドラインを設定
SetHotkey ホットキーを設定
SetShowCmd ウィンドウの初期表示状態を設定
一部の項目のみ変更する場合は、Load,GetPathでショートカットの内容を取得した後、変更します。
Save
IPersistFileのメンバであるSaveでショートカットのファイル名を指定することによりショートカットが作成されます。ショートカット使用後の後始末
IShellLink,IPersistFileをReleaseで解放します。COMの解放
CoUninitialize APIによりCOMを解放します。ソースコード
setshortcut.cpp
// ショートカットを作成する。
// Visual C++ 2008/2013 Express (UNICODE 32/64bit)
#include <windows.h>
#include <shobjidl.h>
#include <shlguid.h>
#include <tchar.h>
int WINAPI WinMain(HINSTANCE hCurInst, HINSTANCE hPrevInst,LPSTR lpsCmdLine, int nCmdShow){
// ショートカットのファイル名
TCHAR* file_pass=_TEXT("D:\\testへショートカット.lnk");
// ショートカットのリンク先パス
TCHAR* link_pass=_TEXT("C:\\");
if( FAILED( CoInitialize(NULL) )){ // COMの初期化 STA(シングルスレッドアパートメント)
MessageBox(0,_TEXT("COMの初期化に失敗しました"),_TEXT("エラー"),MB_OK);
return -1;
}
IShellLink *m_pShellLink=NULL;
IPersistFile *m_pPersistFile=NULL;
// IShellLinkオブジェクトを作成
if(CoCreateInstance( CLSID_ShellLink , NULL , CLSCTX_INPROC_SERVER ,IID_IShellLink ,(LPVOID *)&m_pShellLink)==S_OK){
// IPersistFileインターフェースの作成
if(m_pShellLink->QueryInterface( IID_IPersistFile, (LPVOID *)&m_pPersistFile )==S_OK){
// リンク先の設定 複数のショートカットを処理する場合は以下4行を繰り返す
m_pShellLink->SetPath(link_pass);
if(m_pPersistFile->Save(file_pass,TRUE)!=S_OK){ // ショートカットファイルへ保存
MessageBox(0,_TEXT("リンク先が設定できませんでした。"),_TEXT("エラー"),MB_OK);
}
m_pShellLink->Release(); // IShellLinkオブジェクトの開放
m_pPersistFile->Release(); // IPersistFileインターフェースの開放
}
}
CoUninitialize(); // COMの解放
return (int)0;
}
Copyright (C) 2012 山本ワールド All Rights Reserved.